導入事例:「TISAFYS®」による短期間での保守移管と品質改善
当社では、「TISAFYS®」をベースソリューションとして、他社で開発したシステムの継続的サービス改善領域に重点を置いたAMOサービスを提供しています。
三菱商事ロジスティクス様は、「TISAFYS®」を用いて短期間で保守移管を完了し、さらに、既存の課題を解決していくことで、システムの品質向上や、保守や開発のコストダウンを実現しました。
お客様の課題
- 早急に保守移管をしなければならない
- システム上の問題点を解決し、品質を向上させたい
- ブラックボックス化した部分を明確にし、全体的にコストダウンを実現したい
導入背景
システム運用保守業務の課題を抱えている企業は少なくありません。三菱商事ロジスティクス様が海外で利用している物流管理システムもその一つでした。
システムを立ち上げてからの1年半、日々の運用保守に加え、業務拡大に伴いシステム改修も度々実施してきました。
主な利用ユーザーは海外の現地ユーザーであるこのシステムは、英語での対応が必須であること、時差、祝日などが異なるため、国内システムでのサービス提供と比較して、課題も多く、現地ユーザーの生産性を落とすことは、お客様にも影響があるため、安定したシステム稼働が欠かせない状況でした。
「新たな海外拠点へのシステム導入や新機能開発への対応に追われる最中、開発保守ベンダーの切り替えを余儀なくされてしまうという極めて厳しい状況に当時は置かれていました。
NTTデータビジネスブレインズ様よりご提案いただいた「業務最適化・移管サービス」であれば、短期間でのキャッチアップに期待出来る最善策と判断しまして採用させていただきました。」と、三菱商事ロジスティクス様のシステム担当者は当時を振り返られます。
保守移管は、2か月後に既存開発、保守ベンダーとの保守契約期間が終了することとなったため、きわめて短期間で実施する必要がありました。
当社でも、過去の保守移管は半年以上の期間を要しており、「TISAFYS®」の実施項目から、短縮できる部分、お客様で実施してもらう範囲などを早急に決め、実施することとなりました。
「TISAFYS®」では、以下のフェーズ順に移管を進めていきます。※詳細は「TISAFYS®」をご参照下さい。
- 調査フェーズ
- 設計フェーズ
- 引継フェーズ
- サービス提供フェーズ
調査フェーズでは、現状分析とお客様の要求確認、必要なタスクの洗い出しを行います。
主な作業は、既存ドキュメントの確認です。チェックリストを基に、新規作成が必要なもの、修正が必要なものを全て洗い出し、一覧でまとめます。
次に設計フェーズでは、サービス提供フェーズの計画を策定します。サービス提供計画書を作成し、運用保守における方針、計画、実行すべきプロセス、実施体制、役割等を明確にします。
また、必要なドキュメントの作成を行います。さらに引継フェーズでは、ナレッジの習得を進めます。
今回は移管期間が短かったため、引継フェーズとサービス提供フェーズを並行して進めることになりました。実際に運用保守業務を行いながら、ナレッジの習得を進めて行きました。
「TISAFYS®」では、フェーズごとに必要な作業観点がまとめられているため、短期間での移管にも対応することができたと考えられます。
特に引継フェーズでは、三菱商事ロジスティクス様、既存ベンダー様と密にコミュニケーションをとり、徹底したスケジュール管理によって移管を進めました。
引継ぎを始めてから2カ月半後、移管終了報告が無事に完了し、完全に新しい体制での運用保守がスタートしました。
お客様プロフィール
お客様名 |
三菱商事ロジスティクス株式会社 |
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※「TISAFYS」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。