CMS導入のメリット・デメリット~成功のポイントと注意点を解説~
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は、専門的な知識を学習することなく、誰でも簡単にWebサイト(ホームページ)を更新・管理することができる大変便利なシステムです。
CMSの基本的な仕組みや種類などについては「CMSとは」のページで詳しくご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
ここでは、CMS導入によるメリットや選定時のポイント、導入にあたっての注意点について、詳しく解説いたします。自組織に最適なCMSを選ぶための参考として、ぜひご活用ください。
CMS導入のメリット
誰でも簡単にWeb(ホームページ)サイトを更新できる
専門的な知識がなくても、ページの追加、変更等、Webサイト(ホームページ)に関する業務を行うことができるようになります。ちょっとした文章や数字の修正、画像や表の追加も、気が付いた際にすぐに対応できるので、情報の公開スピードが格段にアップします。
WORDのような感覚で操作でき、簡単な画像編集もCMSでできるようになります。また、よく使うレイアウトをパーツとして登録、一元管理し、複数のページで利用するなど、様々な効率化が可能です。
Web担当者の業務負荷軽減になる
属人化していたWebサイト更新業務を、複数人で対応することが可能になります。
Webサイトの担当者が一人の場合などは、担当者に業務が集中し、スムースに情報を発信できないケースがありますが、CMSがあれば、そのような心配はなくなります。Webサイトのカテゴリ単位で権限を設定することで、担当者を限定することも可能です。
制作会社に依存しなくて済む
制作会社に依頼する場合は、図のように、各部門の要望のとりまとめ、制作会社への要件の伝達、金額調整等、時間がかかる要素がたくさんあります。
特に社内間のやりとりや、制作会社とのやりとりには時間がかかるケースが多く、ページ公開までに数週間かかるなど、スピーディな情報公開には程遠い状態であることも多くあります。
頻繁に更新するページがある場合、このようなフローでやっていては、効率も悪く、機会損失につながる可能性もあります。
CMSで担当者が更新できれば現場主導での対応が実現し、このような問題も解決するのです。
CMSがない場合とある場合の比較(一例)
複数Webサイト(ホームページ)の一元管理ができる
グループ会社、販売店、学校サイトなど、複数サイトを一元管理することが可能です。
デザインの統一化、各Webサイトの状況把握、セキュリティ対応など、管理者が管理しやすくなります。
複数サイト管理では、各Webサイト単位で、権限を付与でき、また、管理者はすべてのWebサイトを管理できますので、Webサイト数が複数ある場合、大変便利です。
運用コストが削減できる
お客様側で対応できる箇所が増えるため、制作会社への委託が削減される、サーバ管理が不要になる(※)、グループ会社、販売店、学校サイトで個別にCMSを導入していた場合などは、CMSを統一することで運用コストの削減につながります。
※CMSのサービス形態にもよります。
セキュリティの確保ができる
商用CMS(有償CMS)の場合、脆弱性診断の受診により、システムのセキュリティが担保されている場合が多いです。
SaaS型の場合、サーバ全般のセキュリティ対応はベンダー側で実施するため、お客さま側で個別に対応する必要がなくなります。
ただし、オープンソース型CMS (無料CMS)は脆弱性が多いため、利用には注意が必要です。
なお、当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」は脆弱性診断も受診済みであり、ログインのセキュリティ強化や、アクセス制限設定機能、ファイル内個人情報削除機能(PDFファイル、オフィスファイル、画像ファイルのプロパティの個人情報を自動で削除する機能)も実装されていて、安心してお使いいただけます。
また静的CMSの特性として、CMSサーバと公開WEBサーバを分けることができるため、さらに高セキュリティとなります。
バックアップで復元や確認ができる
履歴機能がある場合、過去データを保持しているので、何かあった場合の復元や確認など、管理上大変便利です。
ワークフロー・承認機能でチェックができる
Webサイトの担当者が誰のチェックを受けることもなく、Webサイトの公開ができてしまうのは、望ましくありません。ワークフロー・承認機能は、編集者、承認者、公開者などに権限を分け、フローを通し、ページの承認・否認ができる機能です。
様々な確認を通すことで、誤字や脱字、コンプライアンスチェック、サイト全体の整合性チェックなど、組織として安心で確実なWebサイト運用が可能になります。
指定時間に公開できる
公開日時を設定できます。決まった日時に公開したいお知らせ、プレスリリース、決算資料などがある場合、自動で公開されるため、公開対応に予定を縛られることがなくなります。
アクセシビリティ、SEO(検索エンジン対策)の基本的な対応ができる
Web標準でhtmlが生成される、パンくずやサイトマップが自動生成される等、意識しなくてもアクセシビリティやSEO(検索エンジン対策)に有効な仕様になります。アクセシビリティチェック機能があれば、アクセシビリティ対策を確実に行うことも可能です。
サイト全体の要素を一括で変更できる
例えば新規に1ページ作成した場合、CMSがあれば、自動でサイトマップやメニューに追加されますが、CMSがないと関連する全ページの修正が必要になることもあります。
また、複数のページに表示している要素(電話番号やキャンペーン画像等)が必要なくなった場合も、CMSがあれば、全ページ一括で変更することができます。
CMS導入のデメリット・注意点
要件の検討不足によるアンマッチが発生する
コーポレートサイト、公的機関サイト、製品サイト、ポータルサイト、採用サイト、ECサイト、情報発信サイト、社内サイトなど、Webサイトの特徴によってCMSで必要な機能が異なります。
どのようなサイトを作成したいか、そのためにどのような機能が必要か、を検討してから選定しないと、不要な機能で費用が高額になる、オーバースペックで使いにくいなど、問題が発生する可能性が高くなります。
また、誰が使うのか、更新したい内容はどこなのかを明確にし、ページ作成の自由度と専門知識の必要性のバランスを検討する必要があります。
要件の検討が不十分だと、自由度は高いものの専門知識が必要、設定項目が多く使いにくい、制限が多く理想のページが作成できないなど、不満になる可能性が高くなります。
カスタマイズや運用時は専門知識が必要な場合がある
CMSを導入する場合、要件によっては、カスタマイズを行う必要があります。カスタマイズは一切対応していないCMSもあるため、拡張性についての検討も必要です。
また、運用時は専門的な知識が必要なケースもあるため、ベンダーのサポート体制も確認しておくと安心です。
当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」は自社開発のため、開発者によるサポートを受けることができます。また、個別のカスタマイズも可能です。
セキュリティ対策が不十分になる場合がある
CMSやプラグインは、外部からの攻撃対象になる可能性があります。特に無償CMSは、頻繁に脆弱性が出るため、定期的なアップデートやプラグイン管理が必須となりますが、ベンダーの保守契約では対応してもらえないケースもあり、注意が必要です。
商用CMS(有償CMS)の場合は、基本的にベンダーによるセキュリティ対策、対応が担保されていますので、よく検討の上、選定する必要があります。
アクセシビリティ・SEOの限界に注意する
CMSを使うことで、ページ構造が整理され、チェック機能等により、一定のアクセシビリティ向上やSEO効果が期待できます。ただし、それだけで十分とは言えません。より高いアクセシビリティを実現するには、運用担当者の知識による対応が不可欠です。例えば、画像説明文の適切な文言設定、動画コンテンツのアクセシビリティ対応などは、知識がなくてはできません。
また、SEOについては、Web標準に則った正しい構造のhtmlによるSEO向上は期待できますが、本来のSEOは、コンテンツの内容や、外部サイトからの評価等も重要なので、CMSを導入したからといってSEOが向上するというのは誤りです。
CMSは万能ではないことを認識する
効果的なWebサイトというのは、サイトの整理やコンテンツ内容に大きく依存します。
印刷物のパンフレットなどと同様に、読者に読ませる、興味を引く工夫、問い合わせにつなげる工夫なくして、Webサイトの成功はありえません。
そのため、本当に効果的なWebサイトを目指すなら、CMS導入と併せてプロに任せてWebサイトを制作し、運用は自社で実施する、という方法をお勧めします。
CMS導入を成功させるポイント
では、メリット、デメリット、注意点を踏まえた上で、CMSの導入を失敗しないために、必ず押さえておきたいチェックポイントをご紹介します。
導入目的や要件を整理し、関係者で目的を共有する
CMS導入における目的、課題、要件整理
CMS導入にあたり、まずWebサイトの目的、課題、また、Webサイト運用の課題を整理します。運用に課題がある場合、CMSの導入を検討します。
CMSの導入については、以下整理することで、必要な機能を洗い出し、必要以上に高機能なCMSや、環境を選んでしまい、無駄な費用がかかるといった問題を防ぐことができます。
- CMS導入の目的
- Webサイトにどのようなコンテンツを載せたいか(情報発信系静的コンテンツ、検索や会員系動的コンテンツ等)
- サイト数、更新頻度の高いページの確認
- 運用体制(CMS利用者数、またそのリテラシーのレベル、運用体制)
- CMS導入環境(サーバ、ネットワーク、セキュリティ)
プロジェクトメンバーの選定
CMS導入には、広報的な知見、システムや環境に関する知見が必要なため、該当する組織のメンバーを選定し、Webサイトの目的、CMS導入の目的を共有した上で、要件を整理していくことが望ましいです。
また、CMS導入のプロジェクト推進にあたり、メンバーの役割や関わり方も整理することが重要です。
該当する知見を持つメンバーがいない場合は、検討段階から知見を持つベンダーに参画してもらうことも検討しましょう。
自社・組織のニーズに合うCMSを比較・選定する
前項目の整理を元に、どのような機能を持ったCMSが必要か比較検討します。CMSは機能が多い方が必ずしも良いわけではありません。オーバースペックには十分注意しましょう。機能が多い分、管理画面も複雑になり、使いこなせない、わからない、といった事態になることも多くあるので、管理画面のユーザビリティ、操作性の確認は大切です。機能と合わせて、以下の観点を確認し、真のニーズにマッチするCMSを選定することが大切です。
操作性
直感的に操作できるCMSなら、マニュアルを見ながら作業する必要がなく、サイト管理をスムーズに行えます。さらに、利用者が増えた場合でも、操作が簡単であれば教育コストを抑えることができ、導入後の負担も軽減されます。
CMSの操作がわかりやすいことでミスも減り、安定した運用につながるため、CMS選びにおいて操作性は非常に重要なポイントです。実際に触れてみないとわからない面も多いため、導入候補のCMSを絞ったあとにデモ環境を実際に使ってみることをお勧めします。
ただし、運用体制が、リテラシーの高い方中心とする場合は、この限りではありません。
当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」は直感的操作で、マニュアルいらずでご利用いただけます。
CMS利用者数、サイト数
CMS利用者数やサイト数に制限があるCMSや、従量課金制のCMSも存在します。コストを考えて選んだけれど、結果的に予算を超えてしまったということがないよう、導入前の確認が不可欠です。
コーポレートサイトのみか、製品サービスサイトも管理するか、グループや支店、学校等のサイトも管理するか、など、サイト数はCMSの選定において重要なポイントです。複数サイトある場合、複数サイト管理ができるCMSが便利です。
当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」は利用者数やサイト数で費用は変わりません。
拡張性
基本的なCMSの機能だけではなく、独自のしくみが必要な場合、カスタマイズができるかどうかは、CMSの選定において重要なポイントです。CMSによっては一切カスタマイズができないものもあるためです。
当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」は、カスタマイズにも柔軟に対応しています。
セキュリティ
CMSやサーバの脆弱性など、セキュリティ対策が不十分だと改ざんや情報漏洩につながる可能性があります。CMSの脆弱性対応の確認や、機能として、ログイン機能の充実度、CMSへのアクセス制限が可能か、といったセキュリティ面を確認し、安心して利用できるCMSを選びましょう。
なお、当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」は脆弱性診断も受診済みであり、ログインのセキュリティ強化や、アクセス制限設定機能、ファイル内個人情報削除機能(PDFファイル、オフィスファイル、画像ファイルのプロパティの個人情報を自動で削除する機能)も実装されていて、安心してお使いいただけます。
運用体制・担当者の役割分担や教育について検討する
CMS導入にあたり、運用体制や役割分担をあらかじめ検討することは大変重要です。CMSによっては、CMSの利用者数で金額が変わる場合があります。また、実現したい運用体制(各担当者のコンテンツを権限で振り分けるなど)、フローを想定しておくと、CMS選定の際に実現可否を検討することができます。
教育については、CMS利用者に操作研修を実施することは必須ですが、それ以外にアクセシビリティやSEOに関する簡単な知識を習得させることで、Webサイトの品質をより向上することが可能です。
サポート体制を確認する
CMSを利用していると、操作方法に迷ったり、万が一のトラブルが発生することもあります。そんなときに気軽に問合せができる体制が整っていかどうかは、安心・安定した運用のために重要なポイントとなります。
問い合わせ回数に制限はあるか、返答までどのくらいの時間がかかりそうかをチェックしましょう。
海外製品は、海外開発元への問い合わせが必要な場合、お客様、保守ベンダー、海外ベンダーとフローも多く、回答が遅いこともあるため注意が必要です。
当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」は当社開発のCMSのため、万が一の不具合発生時もスムーズに対応することが可能です。
こうした観点を整理したうえで、実際にどのCMSが自組織に合うかを比較・選定するには、選定フローやチェックポイントの全体像を押さえることが重要です。詳しい選び方は、以下のページでご確認いただけます。
CMSの選び方~自組織に最適なCMSを見極めるポイントを解説~
CMS導入事例でわかるメリット
複数Webサイト(ホームページ)を一元管理したい場合
Webサイトを多数管理する必要がある、デザインを統一したい、統一したCMSの導入で費用対効果や管理効率をアップしたい場合は、複数管理できるCMSが有効です。(グループ会社、販売店、学校サイトが多数ある等)
事例ピックアップ~ふくおかフィナンシャルグループ様
当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」を導入したふくおかフィナンシャルグループ様は、グループ内のサイトを一元管理し、各銀行Webサイトは統一したデザインにしています。
CMS導入でタイムリーな情報発信を可能に
CMSがないと、都度、業者に依頼するなど、タイムラグが発生し、タイムリーな情報発信が困難になります。そのため頻繁に更新があるようなサイトであれば、CMSを導入することで、誰もがページを公開することができるようになり、情報発信のスピード感が圧倒的に早くなります。
事例ピックアップ~丸紅様
社員のためのレポート検索サイトに、当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」を導入していただきました。今まで投稿に手間がかかっていた点が劇的に改善され、投稿の増加につながりました。
CMS導入で誰でも簡単にWebサイトを管理可能に
Webサイトを管理しているのは、一人しかいない、という場合、その方がいなくなることでWebサイトの更新ができなくなります。CMSがあると、どなたでも更新できるようになるため、複数人で管理できます。
事例ピックアップ~ホソカワミクロン様
当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」を導入したホソカワミクロン様は、属人化していたWebサイトの管理を、誰でも簡単に編集可能なサイトへとリニューアルされました。
今回ご紹介した事例は、CMS導入によって得られる効果の一部です。さらに詳しい導入背景や、具体的な改善ポイント、成功の秘訣については、以下のページで詳しくご覧いただけます。
CMS導入事例3選~実際の企業が得た効果と成功のポイント~
CMS導入を成功させるために
以上、CMS導入を成功させるためのポイントをご紹介いたしました。
CMS導入を成功させるためには、自社、組織で目的や要件を整理し、関係者で共有の上、進めることが大切です。
しっかり整理することができれば、ニーズにマッチしたCMSを選定することができます。
機能が多いからよいというわけではないので、機能以外の要素も見極めて選定しましょう。
当社では、当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」をはじめ、動的CMS「Heart Core」など、お客様のご予算やご要件に応じてご提案させていただきます。
Webサイトの管理、セキュリティ、属人化などの課題をお持ちで、CMSに興味はあるが、何から手をつけていいかわからない、といったお客様はぜひ、当社にご連絡ください。
なお、当社開発の国産・静的CMS「とんがりクンCMS」は、CMSの基本機能は網羅しており、マニュアルがなくてもご利用いただける直感性、セキュリティ面が充実しており、大手企業、金融機関、公的機関にも多数の導入実績がございます。
静的CMSにご興味のあるお客様はぜひ「とんがりクンCMS」サイトも御覧ください。
国産・静的CMS「とんがりクンCMS」Webサイト